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特別な五月

それから4日後の26日に、はな子は死んでしまった。夜中に倒れて、もう起き上がれなかった。
ぼくはお別れが言えたんだね。長い間、そこにいてくれて、ありがとう。
なんともいえないこの淡い悲しさはなんだろう。新聞に載った日本に来たばかりの子象の頃の姿がかわいい。大きな象は人間にとって、特別な存在なんだろう。優しい目と大きな生命がきっと温かいんだろう。
翌日の27日には、オバマ大統領が初めて広島を訪れた。慰霊の気持ちを感じる17分間のスピーチを日本人の心に響かせた。彼の目も優しいな。
15年ぶりに杉本深由起さん、志津谷元子さんにも会うことができたし、五月は下旬になって、思いがけなく特別な月となった。

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井の頭公園に象がいる

井の頭自然文化園の74周年記念行事に参加しようと、久しぶりに吉祥寺に出かけた。
好天とあって、駅から10分の園内に入ると、ずいぶんにぎわっていた。
動物学の記念講演、芸大生によるミニコンサート、園長率いる動物園ツアー、動物アート展示など行事は盛りだくさんで、自分には専門的過ぎた講演を中退した以外は、どれも楽しめた。
でもなんといってもお目当ては行事よりも、アジアゾウのはな子にまた会うことだった。何年ぶりだろうか。高齢のため、ほとんど室内暮らしらしいが、生きた姿を見れて、ちょっとした哀しさを覚えながらも感激した。元気でいてね。
井の頭公園に象がいる、って素敵だよなあ。
リスがいっぱい、モルモットがいっぱいの子ども天国だ。
身近な小動物や鳥が充実していて、鶯が間近にとまって、美しくさえずる姿を初めて目撃できて、しばらく見とれ、聴き惚れていた。
武蔵野の森の一画だ。高く豊かな緑が動物と子どもたちをとり囲む癒しの時空間。
娘が小さい頃、もっと来ておけばよかったなあ。
閉園ぎりぎりまでのんびりした後、水がきれいになった井の頭池をめぐって、ドイツウインナーをみやげに、吉祥寺から高円寺、バスを駆って、家に帰ったら、笑点も50周年だとかで、桂歌丸が司会を降板、後任になんと春風亭昇太師匠が指名された、というまことに吉日なのであった。

チンパンジーと人工知能

たて続けに、人間を考えさせる驚異の科学レポート番組に出会った。
一つはチンパンジーのアイとその子どもの知的能力の実験レポート。数字をたどるゲームでは、一瞬にして全体を記憶して、正確に素早くこなす能力が目から鱗の驚きだった。人間並みにできるなあ、と笑っていたら、それどころか、遥かに優れていたのだ。
人間の進化って、なんだ? 危うし、人間。
もう一つは将棋の羽生7冠王がホストで報告したNHKスペシャル「人工知能、天使か悪魔か」だ。韓国のチェス世界チャンピオンを打ち砕いた囲碁ソフトは、ディープラーニングという新しい発想の学習法を持つAIだった。創造性、感情、そして思いやりの心まで持ってしまいそう。そんなことがグローバルIT企業たちによって、制限なくどんどん推し進められているとは、そら怖ろしい。人間を凌ぐに決まっているではないか。
危うし、人類! おーい!

国民、都民怒りの声

安倍政権の暴走を阻止せんと、野党のもたもたに業を煮やした憲法学者小林節さんが「国民怒りの声」を発足させた。夏の参議院選挙に臨む。既成政党とプロ政治家以外の選択肢ができたことに快哉! 無党派、無投票層に大きなうねりを起こすことを期待する。
と久々に清々しい心持ちになっていたところに、舛添都知事の公金タカリ醜聞発覚。家族の温泉旅行を会議費で落とし、公用車で毎週末湯河原の別荘に通う。あまりの卑しさに気分は急降下。都民怒りの声を聞けい!
思わずTwitterで<絵のない一コマ漫画>を書き始めてしまった。

<絵のない一コマ漫画>
クールビズですが、なにか?
  ――都庁朝礼台の舛添都知事。スーパー銭湯の温泉着姿。
プロフィール

山口タオ

Author:山口タオ
青い大きな星の上にようこそ!
童話作家山口タオのブログです。のらねこソクラテスや米とのさまやことわざおじさんと一緒に、日々の雑感、創作裏話、そして地球の謎を追う想像力の旅を綴ります。

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