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忘れられないため息

ずっとずっと前のこと。バイトを終えて、夜のバスの後ろの方に座っていたら、塾帰りらしい小学生の男の子が乗ってきた。なんだか疲れた顔と足取りで、いちばん後ろの席にもたれこむように座った。そして、ふうー、と深いため息をついた。
それを聞いて、小学生なのにこんなに遅くまで塾に通うなんて、たいへんだなあ、と同情した。
それからふとこう思ったのだ。
このため息を聞いてくれる人が誰かそばにいるんだろうか……。

家に祖父母がいて、兄や姉がいて、近所には挨拶する大人たちがいて、遊びの兄貴分もいる。ちょっと昔ならそうだった。子どもの周りを囲む人の輪が分厚くあって、その中で育ったのだ。小さなため息はそのうちの誰かがきっと聞きつけただろう。
その大事な輪がどんどん薄くなって、消えていくみたいだ。

ずっと昔の夜に聞いた小さな深いため息がずっと耳の奥に残っていた。
童話『のらねこソクラテス』はそこから生まれた話だ。本の中で、いつのらねこボスが登場するか。そんなところも見てもらえると嬉しいです。


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Author:山口タオ
青い大きな星の上にようこそ!
童話作家山口タオのブログです。のらねこソクラテスや米とのさまやことわざおじさんと一緒に、日々の雑感、創作裏話、そして地球の謎を追う想像力の旅を綴ります。

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